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「抑鬱(うつ)状態」について 岡本病院 理事長・院長 岡本呉賦
---どういった症状で来院される方が多いのでしょうか?
統合失調症、躁鬱(そううつ)病で来院される方よりも、仕事のストレス、人間関係のストレスによって軽い抑鬱状態に陥っている方が多く来院されます。抑鬱状態は心だけではなく、睡眠障害や全身のだるさなど、体にも症状が現れてくることがあります。この場合、内科、婦人科など他科で診察を受けても、原因の元は「鬱」にあるのですから解決にはなりません。早急に精神科での治療が必要となります。
特に睡眠障害については、軽視してはいけません。睡眠は体を休めるだけでなく、脳を休める働きも担っています。睡眠障害が長く続くと、疲労困憊(こんぱい)の状態になってしまいます。
---抑鬱状態にあることを知る兆候などはありますか?
「学校、会社に行くのが億劫(おっくう)になる」「人と会うのが苦痛になる」「電話に出るのが怖くなる」「食欲がなくなる」「献立を考えるのが苦痛になる」「性交渉が苦痛になる」など、今までの自分とは、どこか、何か違っていると感じるならば、抑鬱状態の兆しと考えられます。
---どういった治療法を取るのでしょうか?
治療は、まず患者様の話をよく聞くことから始めます。家族構成、生い立ち、人間関係、そしてときにはセクシャルな部分にも触れなければいけないケースがあります。なんらかの形で心に無理、負担がかかっているわけですから、元となる原因を探っていかなければならないからです。精神科医が方向を決め、ケースワーカー、臨床心理士、作業療法士などと力を合わせて治療に当たる場合もあります。心の治療は、単純に割り切れるものではありません。非常に時間、手間暇のかかる治療となります。「精神科」と聞くと敷居が高く感じられるのか、訪れにくいと思われる方が多いようです。精神科は、心のリハビリテーションを行う科のひとつなんだという認識で、もっと気軽に相談に立ち寄ってもらいたいと思います。
(2000.5.31)
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